The die is cast.

就活ブログ。。地方大学生が東京で大手企業に内定取った経験を伝えます

「再建への道のり(13)風化させない」2016/03/27

要旨
 
震災から5年が過ぎた。
何が進んだのか。進まなかったのか。
 
住宅再建
・災害公営住宅の建設は49%。
・18年までに住まい再建に関する事業完了。
 
産業再生
・農地の74%で営農再開可能に。
・水産加工施設は86%が業務再開。
 
福島の復興・再生
・避難者は9.9万人となお高水準。
放射線量の高い「帰宅困難地域」を除き、17年3月までの避難指示解除を目指す。
 
事業規模と財源
・集中復興期間(11~15年度)には復興増税などで約25.5兆円を確保。
・16~20年度は6.5兆円。税収の上振れ分などを充てる予定で追加増税は回避。
 
。。。
 
野地氏の意見。
・観光客や教育旅行者の入り込みが減少し、まだ震災前の水準に回復していない。
・ものの見方が固定化してきている(福島は全滅、人が住めず避難している)
→節目でしか思い出さない。
・風化対策はストーリーとして理解してもらうべき。
・風評・風化対策監は「つなぐ」事が必要。
 
戸羽氏
・復興がスムーズに進んでいない。
被災地の外にいる人達の関心は覚悟していた。”友達”を作る努力をしてきた。
・ピンチをチャンスに。
・国に求めるのは制度の何が妨げになったのか検証し、今のうちに帰るべきものは変える。
・政治家に陸前高田なら更地のままでも「慌てるほどじゅうようではないよな」という意識が絶対にある。
 
根本氏
・復興の進み方は被災地によって異なる。
・ようやく本格的な復興が始まりつつある段階。
・福島に大事なのは新産業を生み出すこと。
・記憶が薄れていくのはやむを得ない。
・復興と五輪の相乗効果を生み出したい。
 
 
。。。
 
 
震災から5年。
 
その時にも記事を書いた。
 
震災はまだまだ終わっていない。
 
東電もまだまだ原発をコントロールできていない。
 
復興はまだまだ進んでいないのが現状だ。
 
3人の意見にもあるように風化はある程度は仕方がない。
 
しかし、日本は震災の活かし方が下手くそである。
 
優先度が低いのは政治家の態度を見ていればよく分かる。
 
さて、どうするべきかという話だが、
 
復興は元に戻すということではない。
 
元に戻っても限界集落がたくさん生まれるだけである。
 
そもそも戻すのも無理である。
 
戻りたい人の多くは高齢者であり、
 
病院や行政機関、小売店、交通インフラが整っていない中に高齢者が戻っても意味が無い。
 
というか生活が出来ない。
 
多くの若者は生活の拠点を移しており、戻ろうと考えている人は少ないのが現状だ。
 
つまりは、福島を、被災地を新しい形に変えていくべきであろう。
 
 
例えばダークツーリズム。
 
避難が多くあるのは承知しているが、
 
チェルノブイリ等のように、観光地化し、多くの人を呼ぼ寄せるべきだ。
 
そうすれば雇用が生まれ人も戻ってくる。
 
 
とりあえず、何もない場所があるのだから、それをデメリットと捉えずに国が主導となり新たな産業の創成に力を尽くしてもらいたい。
 
もったいない。